胡蝶の夢。
寝るのが好きなわたしは、もっと眠っていたかった。
ずっと眠い、眠いと思ってたら眠っていた。
ずっと夢をみていたみたい。
わたしがあの人だったのか。
わたしがあの人になろうとしていたのか。
わたしは最初からわたしだったのか。
あの人がわたしになりたかったのか。
あの人は誰だったのか。
わたしは誰だったのか。
もともと存在していたのか。
それすらわからなくなる。
わたしがわたしをつくったのか。
あなたがわたしをつくったのか。
あなたがあなたをつくったように。
ぜんぶ幻だったのかもしれない。
わたしはあなたかもしれない。
交わった時点で。
目にとまった時点で。