逃げる。
わたしは、逃げてもいいと思っている。
逃げても、逃げても、またそこに帰って来るから。
多分、好きなんだと思う。
ピタッとハマるなにかがある。
わたしも随分逃げて来た。
実際、今も逃げている。
看護師に逃げているからどうかしてるんだと思う。
看護師はしんどい。
肉体的にも精神的にも、いろいろある。
だが、やらないといけないことをやらない、っていうのはとても楽。
やらないといけない、という決まりごとはないのかもしれないけれど、
きっとそれをやるだろう。
それしか出来ることはないだろう。
それもわたしの思い込みかもしれない。
じぶんには楽をさせてあげたい。
それは常々思っているのだけれど
楽、ってなんだろう。
楽したらなにが残るのだろう。
逆に苦労したらなにが残るのだろう。
結局、なにも残らないような気がする。
どっちもそうなら
じぶんはどうしたいのか。
なにか残したいのかな。
なにを残す?
生きた証?
それなら結婚して家庭をつくり
子供を産みはぐくむこと、
それも立派な役割だと思う。
わたしには難しいことである。
ひとには難しいというものが様々あって面白い。
寄りかかれる人がいたらどんなに楽か、とたまに思う。
きっと、寄りかかってホッとしたいんだろう。
いまは看護師という実体があるものに寄りかかっている。
なにもない世界だと寄り掛かかるものがなにもない。
じぶんがしゃんとしていないと
すぐぐにゃりと崩れてしまう。
証明したいのかもしれない。
よくわからないけれど。